水中花火

双極II型。なんとか命の炎を守っています。疲れた。。

2020年を振り返る

 2020年が終わりますね。。今年は病気:双極性障害とともにあった1年でした。体調を崩したり良くなったりを繰り返して辛かったです。それに就活にも失敗して留年も決定する,ってネガティブなイベントしかないように思えますけど,何人かの大切な友だちと会ったり旅行したりして楽しめたのでよかったです。

 今年1年を振り返ってみましょう。

 

1月

 糸魚川へ旅行。

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 面倒な授業をサボって,電車を乗り継いで糸魚川へ。

 旅行記をnoteに書いています。もう自力では思い出せないんですけど,こうして記録しておくと割と感覚が思い出せます。

 この頃は躁鬱の波も徐々に激しくなってきています。旅行したのも調子のよい時で,ダメな時は本当に駄目でした。それでも無理やり大学へ通っていました。僕は2018年の夏からずっとTumblrに日記を書き続けているのですが,それを見ると「目が覚めると身体が重くて疲れが残っていて,大学行きたくない」と書かれています。この頃は本当に身体中に鉛が詰められたように重くて怠くて辛かったです。

 

 

2月

 バイトした。就活イベントに出てみる

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 2020年における唯一のバイトをしました。着物レンタルのお店で着物の写真とかモデルさんのポートレートとか撮ったんです。さいわいにも調子がマシな日だったのでクリア。

 この頃も躁鬱の波で苦しんでたんですけど,プレ卒論を提出しなきゃいけなくて大変でした。お昼を過ぎると調子が落ちちゃうので,自律神経を整えるために酔い止め「アネロン」を飲んでがんばっていましたね。。あと,夜も眠れなかったのでエスエスの睡眠改善薬「ドリエル」をよく飲んでいました。市販されてる薬でなんとかしようとしてたんです。

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 春休みでも,プレ卒論を進めたり先輩の研究協力に参加したり,何かと大学には通っていました。就活イベントに出たのもこの頃。大学に企業があつまって業務の説明をする会でした。まだ就活用のスーツを持っていなかったので,紺×ストライプの派手めなスーツを着て参加した記憶があります。周りが黒いスーツを来て髪も短く綺麗に整えてるのに僕はきれいなブルーのスーツで,髪も長い(ちゃんと櫛でとかしましたけど),って個性的だったので誇らし気でした。思えばこの時は躁でした。

 月の終わり頃から鬱。

 

 

3月~5月

 躁鬱の波に揉まれてた。苦痛に満ちた2020年の中でも特に辛かった時期。

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 自粛期間で家に閉じこもる生活が続きました。躁鬱の波も増悪して,鬱期は寝床から起き上がれない状態に。とにかく身体が重い。不安も強い。希死念慮もあったんですけど,体調が悪すぎて自殺どころではなかったです。毎日がただ苦痛に耐えながら起きているだけで,生存することに必死でした。夜もよく眠れず,食欲も落ちてものが食べられず,体重も13キロくらい落ちました。それでも少しだけ調子の上がった日には怠い身体を引きずってベランダに出てみたり,少しだけ散歩したりすることができました。

 

 

6月

 対面授業開始。はじめて就活:1次試験を受ける@母校

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 この頃から授業が対面で行われるようになり,久々に大学へ行きました。でも半分はリモート授業でしたね。。

 あと,この頃に県の心理職を受けました。さいわいにも調子のよい日だったので無事に受験できました。試験会場は自分の高校,また同じ教室で試験を受けられるとは思いませんでした。良い思い出になりました。。

 躁鬱の波も相変わらず。身体が重くて怠いっていう辛い状態が続き,次に鬱が来たら死のう,と思っていました。そんな時に友達から受診をすすめられて,精神科の予約を取ろうと思えたんです。あの時は本当にありがとう。

 

 

7月

 友達と旅行。初めて精神科へ,双極II型だって...

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 高校の頃からの友達と3人で旅行しました。すごい良かった。旅行記はこちら。

 7月の下旬,はじめて精神科へ。双極性障害って診断を受けました。双極II型障害。調子のよい時と調子悪い時を2週間ずつくらいで繰り返すんですけど,僕の場合は躁があまり強くないのでII型なんです。お薬も飲み始めて少しずつ調子を取り戻していきます。でも体の重さがマイルドになっただけで,希死念慮とかは相変わらずでした。でも食事もできるし,夜もお薬のおかげで眠れるのでそこは楽でしたねー。

 

8月

 友達とご飯食べた。就活:2次試験。はじめて面接した。爆死。落ちた。

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 就活しました。二次試験。練習を一度もせずに受けて,しかも試験当日は鬱だったので面接で爆死。結果も不合格。今年における唯一の就活に失敗しました。

 あと,友達と久々に会って一緒にご飯食べました。お互いのメンタルヘルスとかについて話せてとてもよかった。病名は違えど,当事者だからこそ共感できることもあって嬉しかった。苦しんでるのは自分だけではないって思えました。

 

 

9月

 研究とかドライブとか

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 せっかくの夏休みなので,自宅に籠らずに色々お出かけしました。激鬱な期間もあったりしたんですけど,それ以外はハイテンションで活動できました。躁だと何をやっても楽しくて,ドライブとかお散歩とかいっぱいして楽しんでいました。

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 近くの神社でスケッチしたりとかも。

 

 

10月

 YouTubeはじめた

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 ゴンドラで山の頂上:スカイ獅子吼というところへ行って来ました。大きな視点を持てて良かったです。道路のアスファルトの表面を見ると凸凹しているみたいに,地球の表面がでこぼこしていてそれを私たちは山と呼ぶ。そして,雲の影が出来た場所を曇りと呼ぶ。そっか曇りは雲の影なんだ,そんな風に大域的な見方をすることができました。心理学の授業で学んだんですけど,大きなものに触れるって良いことなんだそうです。

 大好きな友達と超久々に会ったのもこの頃です。僕の病を理解してくれて,親身になって助けてくれました。

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 絵も描きました。小さなペン画。数時間で描けるような,一瞬で完成させられるような刹那的な楽しみしかできなくなっていることにこの頃気づきました。

 あと,YouTubeをはじめました。これも新たな楽しみとして友達が提案してくれたんです。内容としてはひたすら文字を書くだけの単調で暇なものなんですけど,見てくれてる人がいて嬉しいです。

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 そして写真も。以前に写真屋さんのイベントで何度かご一緒させていただいた写真好きの紳士,薄明さんと偶然にも同じような場所に居合わせたので,フォトウォークして来ました。この日に薄明さんが使われていたのは,ニコンDfと二眼レフヤシカフレックス。おじいさまの形見だそうで,試写されているとのことでした。お互いに撮り合いもして,僕のポートレートをきれいに撮っていただきました。普段は誰かと一緒に写真を撮ることもないので貴重な体験でした。ありがとうございました。

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 10月は躁転せず,ずーーっと鬱でした。午前中はそこそこ調子良いんですけど,午後になると落ちてしまう,そんな月でした。お薬も増えました。

 

 

11月

 親に病気バレた。やったぜ

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 はじめてフォトブックというものを作りました。内容としては,自分が気に入った写真をまとめたものとなっています。研究室に「読んでください」って書いて何日か置いておいたんですけど,1週間ほどして見ると何人かの方がメモ用紙に感想を書いて傍らに添えてくれてありました。すごい嬉しい。「自分用に1冊増刷してくれませんか?」って言ってわざわざお金出して買ってくれた友達もいて,作ってよかったと思いました。

 これに関しては,写真を追加して12月に改訂版をつくりました。A5スクエア,36ページ。

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 11月は躁鬱の波に関してはだいぶフラットになって,前よりもずっと楽になりました。でもこの頃から虚無感を重ねていくようになります。働く場所が見つけられなかったことを引きずっていて将来が見えず,自分の生存に価値を見出せない。抗うつ薬が処方されたのも,このブログを立ち上げたのもこの頃でした。落ち込む日も多くて。友達と会ってご飯食べたりもしたんですけど言葉が出て来なくて迷惑かけたなって思います。

 そして親に病気バレた。受け入れてもらえたので少しは楽になりました。

 

12月

 調査が思うように進まず。

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 大学へ行っても研究を進める気になれず,ただひたすら煙草を喫って酒を飲んでいました。家では煙草すわないし酒も飲まないんですけどね。。家族がみんな煙草嫌いだし,弟が ぜん息なので。ただでさえ周りに迷惑をかけているので,家族に煙たがられると家における居場所が本当になくなってしまう。それを防いでいます。

 12月はあまり調子良くなくて。希死念慮を抱え続けた1か月でした。マジで死にたい。めちゃ死にたい。本当に。自分には価値が無いと信じていて,将来も思い描けず不安,人に見捨てられることも怖い,人が信じられないっていう状態に。

 研究に関してもデータが上手く集まらず,それに調査の協力を頼んだ他コースの教授から嫌がらせを受けて,嫌でした。でもまぁ,僕は中学の時にも教員からハラスメントを受けているので,それに比べればマシですけど,それでも嫌な気分になります。 

 

 

 2020年は生きづらい年でした。治療を始めてずいぶんよくなったんですけど波はまだ残っていて,時々落ちます。辛い...。

 短い年でした。もう終わることが信じられない。

 今年もがんばって生存して偉い。幾度となく自死しようとしたり自傷したりしましたけど,なんとか生きられました。来年も生きられたらいいな。。来年は今年よりもメンタルが改善されるといい。

 僕はいま4年生なんですけど,留年するので卒業せずにもう1年大学生をします。そこは体調に対応して柔軟に打ち込めるので楽。でも学費を1年無駄に払わせてしまうので親には申し訳なく思っています。

 来年も無理せず生きます。というか,生きるのムリだったら無理せず生存をやめます。ま,とりあえず新年が始まって1週間か1か月くらいはお試しで生きてみます。良いお年を。