熊谷守一展

　熊谷守一 展をみてきました。今日から始まった展覧会で，初日の雰囲気を味わえる幸せを得ました。僕，入場料が大学生価格なので一般よりもちょいと安いのです。

　熊谷守一さんは小学校の頃に読んだ本に出てて，それで知っていました。まさか現物を見られるとは。彼の画は輪郭を強調して色を平塗りした独特のタッチのものが有名ですけど，僕は「陽の死んだ日」っていう絵がいちばん印象に残っています。子供さんを亡くしたときに死に顔を描いて途中で止めたっていうものです。

　あと，猫の画が有名。看板にも出ています。かわいい～！

　飾られているのは油絵がほとんどで，ときおり墨絵も混ざっていました。シンプルな感じで良い。僕も久々に墨で絵を描こうかなって思えました。デッサンより気楽かも。字を習ってた頃によく半紙の端に筆で落書きしてたのを思い出しました。鬱で絵が描けなくなってしまったんですけど，気軽な絵なら描けるかもしれない。今度やってみます。それを後押しするかのように，展覧会場の土産物売り場には筆のセットが売られていました。

　油絵も，大きいものは少ない。はがきみたいな小さなサイズのものもありました。大きなキャンバスじゃなくてもいい，小さな画面に油絵を描いてみよう，って思いました。

　絵を描きたい。キャンバスが1つだけ家にあるので，気が向いたら描いてみます。あと半紙も墨も筆もあるので，墨絵でも描きます。陰影もつけずに色をベタ塗りしただけでもいい，とにかく何かを描いてみよう，って思いました。